部下への傾聴や1on1ミーティングなど、聴く姿勢に重きを置かれることは増えたものの、
普段のビジネスシーンで、話を聴いてもらえること、というのは、思いのほか少ないように感じます。
びっくりするぐらい聞いてもらえていなかった体験
先日、ある業務の運用ルールを整備することがありました。
どんなルールなら運用できるかを関係者と協議し、説明資料を作成し、説明会を開き、何度も確認を重ね、
ようやく運用開始したはずなのですが、後日、関係者の一人にこう言われたのです。
「え?そんなルールだっけ、俺、初めて聞いたけど?」
……えっと、、、、あの時間は何だったのでしょうか。
説明しましたよね?資料も送付しましたよね?会議にも出席されていましたよね?
あなた、画面越しに頷いてくださってましたよね?!
そんな気持ちがぐるぐると巡る中で、
「人ってやっぱり、“自分が聞きたいこと”しか聞いていないもんだなぁ」
と、思いました。
ビジネス上のコミュニケーション
ビジネスシーンでは特に、情報が多すぎます。
皆忙しく、自分に関係があることしか耳に入らない、ということもあるでしょう。
あるいは、自分の立場や責任範囲にとって都合の良い情報しか耳に入れない(入らない)といったシーンもよく見られます。
聞いていたとしても、自分にとって都合が良い解釈をしていたり、と言うこともありますね。
むしろ“聞く”というより、“自分に関係あるかどうかを判定し、取捨選択している、と言った方がよいかもしれません。
冒頭に書いたことは、ビジネスコミュニケーション上の出来事であり、悩みや相談といった、より本音に近い内容に関するコミュニケーションとは種類が違いますが、
では、この方に、より本音に近い話をする気になるか、といったら、なかなかその気になることは難しいように思います。
意外とみんな本音を聴いてもらえてないと感じている
パーソル研究所の「職場での対話に関する定量調査」(2024年1月)によると、
- 職場での会話機会のうち、本音で話せている割合を算出すると、上司との面談で51.2%、チーム内の会議で52.1%が、2割未満と回答
過半数以上の従業員が、上司面談・会議において本音・本心をほとんど話していない - 本音で話せる相手は、職場内に「1人もいない」が50.8%
という結果だそうです

引用:パーソル研究所の「職場での対話に関する定量調査」
(他にも、コミュニケーションについて色々と興味深いことがわかる資料ですので、リンクを置きます
https://rc.persol-group.co.jp/assets/individual/thinktank/assets/dialogue-culture.pdf)
テレワークの拡大とコミュニケーションツールの進化に伴い、今までは会話をしていたことも、チャットで済ませる場面も増えています。
チャットはチャットの利点がありますが、話を聴いてもらう、という点では、物足りなかったり、
対面での会話自体が、より生まれにくい雰囲気を生んでしまうことも少なくありません。
プライベートで聴いてくれる人はいる?
では、プライベートの関係で、話を聴いてくれる人はいるものでしょうか。
同調査結果によると、職場よりも、家族・友人との会話において、本音で話せる割合が最も高いことがわかります。
しかし、よく見ると、家族・友人との会話においてでさえ、6割の人は本音を半分も話せていない、ということも見過ごせないことに見えます。

引用:パーソル研究所の「職場での対話に関する定量調査」
「聴いてもらうこと」を意識する
これらの調査結果を見て改めて思うことは
【「聴いてもらえる相手がいない」ということは、別に特別なことではない】
ということ。そして、
【「聴いてもらう」ためには、意識して能動的に、話す相手を探索しないと難しいことなのかも】
ということです。
家族・友人だからこそ、話しづらいこともありますね。
心配をかけたくない、知られたくない、どう思われるか不安・・・・
そんな時に、このサービスをご利用ください。
あなたのお話をしっかりとお聴きいたします。
無料オンラインでの顔合わせも可能ですので、ぜひお気軽にお問い合わせください。
